【simpo005】
佐藤:
 ありがとうございました。私は実はあまりいろんな仕事はできないんですが、タイム キープの仕事だけはがっちりできる人間でございまして、実は今野口さん3分あましま したので、3分追加していただいて結構でございます。

 そこでこのシニアとITというのはテーマとして考えると非常に重要な、大きな問題と なります。今の野口さんおっしゃったようなサイバースペース、それからリアルに我々 が生きてる社会との比較で言うと片道一千車線という話、なるほどなあと思います。

 ただ、私たちがNPOとしてこうした問題に向き合った時、一 番悩ましいのは、たとえば緑川さんは現場を支えてやっていらっしゃいますけど も、その高齢者のかた自身がなぜ我々がサイバースペースに行かなければならないかと いうことに、非常に疑問を抱いてらっしゃる方もいるんですね。
 情報化の技術とか仕組みや新しいコンテンツ、さらに あるボタンを押したら自分のところに自分の必要な情報がぽんと届く、これは非常 に便利なことと思いますので、シニアの方々には、是非このサイバースペースに入って いただきたいと、切に願っているものの一人ではあるんですけども、どうも、高齢者が 年を取るっていうことは非常に複雑な問題を抱えているようで、長い間コンピュータを 勉強したりコンピュータの勉強をしている高齢者の方たちが、時として自分はどうして コンピュータ勉強しなきゃならないのか分からないとこぼす。
 そういう時は緑川さん のように現場を支えている人間はある種がっくりくるんじゃないかとおもうんですけど も、そういった問題はどのように解決していったらいいか、高齢者がサイバースペース に入っていくという意味合いは本当にその人が納得をしながら入っていけるようなきっ かけ作りとか環境作りとかが必要になってくると思います。
 それはとりも直さず今日のこのシンポジウムのテーマなわけです。先ほ ど県の前葉さんに、IT講習のデータをいろいろ示していただきました。私が取材 をしたり緑川さんの話なんかを聞いてますと、例えばシニアネットワーク仙台がIT講習 に参加、入札に参加するわけですね。でも今のところ何戦何敗ですか、三戦三敗です か、入札に参加しても必ず負けるわけですね。
 その理由はいろいろあるんですけども、要するにマンツーマンで教えるという体制を 組んでそれをコスト計算していくと、やはり入札価格が高くなるわけですね。で、ほと んどNPOには想像できないような安い値段で業者さんが持っていく。一人で20人 にシニアにコンピュータを教えるということ自体が、ひょっとしたら無理があるんじゃ ないか、っていうふうに私自身は思っています。
 その辺を前葉さんにその辺どう考えていらっしゃるかお聞かせ願えれば。