【simpo003】
佐藤:
 どうもありがとうございました。やはりシニアとIT考える時、NPOレベルで、つまり あまりお金のないところでやるとですね、教える相手がどういう方かっていうことに相 当密着してものを考えないととてもできないってことなんですね。

 年を取るっていうこ とがどういうことなのかっていうことに真摯に向き合わないとなかなかうまいトレーニ ングもできないっていうこと、現場レベルでいうと緑川さんは毎日そこに向き合ってい てですね、それこそ教えるはじまりも終わりも決めない、受講者にすべて合せていくっ ていうことは、これはとても大変なことだと思います。

 まあ、草の根でそういう動きがあるということを皆さんに、行政にも分かっていただ きたいなと思っています。
 次に、宮城県の前葉さんにIT講習会を中心とした報告をお願いしたいと思います。前 葉さんはプロジェクターをお使いになります。前葉さん、よろしくお願いします。
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前葉:
 はい。ありがとうございます。よろしくおねがいいたします。佐藤さんがさっきカラ オケスタイルでマイクを握ってって言った趣旨がよくわかりました。なんかスポットラ イトが当たってステージに上がっているような気分なんですね、この席は。

 それでま あ、スポットライトが当たってはいるんですけれどもここは東洋の伝統で、皆様方に、 シニアの皆様方に敬意を表しながら謙虚に10分間お話しさせていただきます。
 今ご紹介いただきましたように、私今宮城県庁の企画部でITの他にも行政評価、交通 対策だとか地域振興だとか、そういうようなことをさせていただいていますが、昨年は 自治省に勤務をしておりまして、企画室というセクションにおりました。省庁再編後は 総務省の自治政策課というところにおりましたが、こちらは国において地方公共団体の 企画・立案をするセクションでございます。

 で、たまたま去年は企画する地方団体に関 連する施策がIT講習であったということで、IT講習の交付金のしくみを企画する担 当をしていたということが、先ほどコーディネーターがおっしゃっていたことの種明か しでございます。
 したがいまして、この後の残り9分ですが、なぜ行政がIT講習をやることになったの かという話しをして、これからの話の展開の一つの材料としていただければと思うわけ でございます。
 全国一斉にこのIT講習っていうのはやったわけでございます。パワーポイント出して いただけますか。で、これは全国一斉にやったっていうことと、津々浦々でやったとい うことでありまして、545億お金をかけてやったわけであります。

 で、これがなぜこ ういうことが起こったかというわけでございますけども、国としても今すぐにやろうと いうことを当時森総理大臣が強く主張したから、そのことだけでございます。すなわ ち、全国民がインターネットを使えるようになるための国民運動をやろうと、そのため に関係省庁知恵を絞れ、と、このような指示が降りました。一昨年の9月頃でございま す。その指示を受けて物事を考えた人がいまして、この人は堺屋太一さんというんです が、この人はITバウチャーっていうのを作ろうと言い出しました。

 バウチャーっていう のは耳慣れない言葉なんですけども、いわゆる交換券、チケットのようなものですけど も、これを持っていくとIT講習を受けられるというものを作ろうと言い出しました。そ れを堺屋さんの部下が試算をしたところ、事業費2000億、事務費1000億であり ます。これは容易にご想像になれるとおもいますけれども、バウチャーみたいなものを 発行してIT講習を受けていただきますと、お金の精算だとかいろいろと面倒なことが多 くて、事務費が事業費の半分かかる。これは国民の皆さまにご理解いただけないんじゃ ないかというふうに私たちは考えておりました。
 そうしたことを考えている間に内閣で調整がなされまして、これは是非自治省やって くれと、自治省がやるということは、なんとか地方自治体が主体となってやってくれな いかと、そういう御下問であったわけでありますけれども、そいういった場合には、地 方公共団体がやりやすいような仕組みにできるんであればやりますよ、と答えたわけで あります。

 そのやりやすい仕組みがいま後ろに出ている仕組みでありまして、この交付 金っていうところにご注目いただきたいんですけれども、総務省から都道府県に対して 交付金が交付されます。この交付金というのは、何に使ってもよろしいというシステム であります。すなわち、補助金と違いまして、かかった経費をそのまま充ててください と、それからやり方は基準に合っていれば自由にやってくださいと、それから地方公共 団体の創意工夫でやってください。

 その際、この実施というところにありますが、IT講 習会の実施にあたっては、NPO等を活用していただいても結構でございますということ でこの補助金ではなくてその交付金という形でありました。因みに都道府県から市町村 に向けては補助金となっていますが、これもかかったお金をそのままお渡しします、と いう仕組みにしたわけであります。
 これはとても変わった仕組みでありまして、これまでにないやり方であります。すな わち、全部、全額みます、と。参加した人はただであります。それから身近なところで 受けてください。しかもやることは単純で、インターネットを使えるようになりましょ う、というだけであります。

 で、この施策、結果としてこのやり方非常に、想像のつく 施策がその前にあったわけでありますが、地域振興券って施策であったわけですが、あ れよりは評判が良かったです。地域振興券が評判が悪かったかはわかりませんが、あれ よりは少なくとも比較においては評判が良かったと思っています。といいますのは、 ニーズがあったということだと私たちは思っています。
 ちょっと傍証に、証拠になるかどうか分かりませんけれども、総務省が情報通信白書で インターネット利用に関する調査っていうのを平成13年にやっています。そこでイン ターネットを使わない人にどうすれば使いますかと聞いた質問があります。

 そのベスト スリーが、一つ目は気軽に教えてくれる人が身近にいれば、二番が気軽に体験、練習で きる場があれば、三つ目が無料講習会などで習えるようになれば、この三つでありまし た。で、もっと機械が簡単になればとかもっと安くなればというのはその後に出てくる わけであります。

 すなわち、インターネットを使っていないひとがどうすれば使います かと聞いたところ、教えて欲しい、と、あるいは、簡単に使える場所に行きたいという ことであったわけであります。
 これを機にネット社会に入って来てくださった人がたくさんいるわけでありますが、 しからば、パワーポイント次お願いできますか。

この仕組みのもとで宮城県でどれだけのことが行われたのかということでございます。 宮城県では10億円ほど国から交付金がきました。10万人を目標にやりましたところ 9万2千人ということで、これは宮城県の20歳以上の成人の方20人にお一人、が、 受けていただいたわけでございます。
 で、市町村毎にバラバラになっていますが、これは市町村の財政状況の問題ではない ということを、先程も言ったように分かっていただけると思います。すなわち施設能力 の問題だとか、あるいはテクニカルな、市町村における場所の問題ですとか、やる気の ある市町村にはどんどんやってくださいとお願いをいたしております。

 では次をお願いできますか。

 実際にどのような年代の方が受講されたかということですけれども、二つの大きな特 徴があります。これちょっとサンプル調査でありますので全数調査ではありませんが、 大体傾向が出てると思ってます。一番左にあります50歳以上の方が50.3%であり ます。過半数が50歳以上の方が受けていらっしゃいます。それから右にありますよう に女性の方が70.4%であります。受講者の7割が女性ということであります。それ で、年代別にご覧いただきますと、大きい青の部分が二つありますが、これが40歳 代、50歳代の女性でありますので、比較的ご家庭のご婦人の方々に非常に強いニーズ があったのではないかと思っております。
 次おねがいします。
 このようなIT講習のほかにも、シニア世代パソコン活用支援事業というのを別途やっ てまして、これは情報リテラシーの向上策でありますとか、あるいは情報化ボランティ アの育成策でありますとか、いうようなことを、これは行政のよくやる手法であります が、モデル的にどういうことが考えられるかというものを研究したものでございます。
 で、今申し上げたIT講習の施策というようなものは、ついこの間策定されました宮城 IT戦略の中でも位置づけられております。お手元に本日2月1日付けの宮城県政だより のコピーを焼いていち早くお届けいたしましたので、それを後ほどご覧いただければと 存じますけれども、五つプロジェクトがあがっておりまして、ブロードバンド時代にふ さわしい基盤作り、それと産業のIT化、それから暮らしのIT化、行政のIT化、そしてIT を使いこなす人材の育成ということでございます。

 それでその最後のITを使いこなす人 材の育成については、やはり産業でITを使う専門家の方もそうなんですけれども、やは り基礎的なリテラシーを身につける、皆さんがITを使えるようになるということが5番 から2番にいくこともあれば、3番、すなわち生活の中でITを使うということにもなる わけであります。
 ま、こういうようなことをどんどんやっていかなければなりませんので、次おねがい します。IT講習につきましては、本来13年度だけの施策であったわけですけども、多少お金が 残りましたので、国に頼みまして来年もやらせてくれとお願いしまして、こういうよう なことも来年やっていこうということで考えております。
 特に下にあります、高齢者向け、障害者向け、託児所付き、っていうのが非常にニー ズが多かったわけであります。これは後でお話しいたしますけども、高齢者向けの講習 も来年度引き続きやっていきたいということでございます。さらにIT講習の発展事業と しまして、地域ITリーダー確保、活用事業ということを市町村で現在企画をお願いして おります。

 地域のITリーダーを育てたり、あるいは住民のニーズに合わせたところのサ ポートセンターの事業を展開していくというようなことを考えているわけでございます。 この辺の詳しい内容等について、また後ほどお話しの中で触れていきたいと思います。 とりあえず一回目、以上でお願いいたします。