【simpo015】
タルタリーノ:
 今は企業からよりも個人的なお金というのがシニアネットを支えています。たとえば 会費、講習費というようなものです。政府の方は場所を提供するということでサポート してくれています。実際、初期の頃は企業の人たちがとても支援してくれました。

 ただ、今はアメリカも不況に陥っていまして、そのような資金源が枯渇してきている 状態です。それで私たちは、これからは自分たちでどのように自分たちの援助をしてい くかということを考えなくてはいけません。
 それから行政の方にも目を向けていかないといけないと思います。不況が終わるまで の間、そのようにして乗り切っていかなければならないと思います。ただ、企業が今ま でしてくれたことにはとても感謝しています。彼らなしでは今の我々はあり得なかった でしょう。
佐藤:
 ありがとうございました。時間がそろそろ押し迫って参りましたので、会場からお一 人だけ質問受け付けたいと思います。どなたかいらっしゃいませんか。あ、お一人い らっしゃいます。
質問者(会場):
 大変貴重なお話ありがとうございます。それからちょっと、宮城県の方に質問なんで すけど、一つが、私は実は情報化社会における一つの狭間になっている障害者の方のボ ランティアに関わっている者なんでるけれども、米国の場合はシニア社会にもからまっ てくるんですが、その辺の対応、ことに障害者といっても知的障害者と肢体障害者とで は受取りかたが違ってくると思うんですが、その辺の対応をお伺いしたいと思います。 以上です。
前葉:
 今日のテーマに則してITの関係で、ということでよろしいですか。はい。障害者の方 がITをお使いになれるということが非常に重要であるということは、これはあの、 ひょっとすると、という申し上げ方はおかしいと思うんですけれども、かなり生活の手 段として必要だというような事態がよくあります。そういうこともありますので、IT基 礎技能講習ということをやる時に、障害者の方に講習というのは、その生活そのものだ ということがありますので、どういうふうにしようか、っていうことは随分当時国で考 えました。
 で、当時厚生省とご相談しまして、とにかく同じ住民として受けていただけるように、 ハンディのある部分を全部カバーできるような、そういう仕組みにしていこうというふ うに決めました。
 したがいまして、出張しなければならない場合は出張する経費も当然国費の対象にし ましょうとか、このIT講習について、講師の方がよりたくさん必要になるわけですね。 そういうこともやりましょう、と、当時からそういうことを念頭に置いた仕組みにした つもりでございます。
 で、実際どうしたかというと、障害者向けの講習というのを県の方でかなりの数、実 施をしました。ただこれは、あくまでも今申し上げたのはIT基礎技能講習に関わること でございますので、その他にやらなくてはならないことは沢山あるというふうに考えて おりますし、それはITの分野をこえればもっともっと沢山出てくるんだということも承 知をしながら、このIT講習に係る部分についてはそういう形で十分に対応したつもりで ございますし、これからもますますやっていかなくてはならないと思っています。
タルタリーノ:
 障害者に関しましては、スピーチのなかで少し触れたこともありますけれども、大体 三種類の人に分けて考えたいと思います。
 第一に、教室に入ったり、教室に来て椅子に座るということ自体が難しいという障害を お持ちの方、それに対しましては、シニアネットに貸されている施設というのは病院で あったり、公共の施設が多いものですから、それはもう法律でバリアフリーが定められ た施設でありますので、その点に関してはほとんど問題は起きていません。
 次に、パソコンをやる際に問題となる手の震え、目が見えない、耳が聞こえにくい、 ということですけれども、その場合やはり震えの場合はトラックボールを使う、目が見 えない人はフォントを大きくする、あと大きなスクリーンを用意していますし、それと IBMとの共同体制で今開発しています、インターネットの背景の色を無くしたり、次々 と画面が出て来てイライラするような場合にはそれが出ないようなインターフェイスを 開発する、ということです。
 で、耳が聞こえない場合は、ほとんど講師との間の問題となりますので、そこで解決 するということです。
 三つ目の障害として、知的障害が挙げられるのですが、それに関しては私たちはまだ試 験段階で、計画を練っているところですが、まだ実施段階には入っていません。
佐藤:
 ありがとうございました。時間の関係でこれで終わらせていただきますけども、本当 に今日はシニアとITをテーマに実りの多い議論になったと思います。下手なまとめはい たしません。
 今日タルタリーノさんに講演していただいた英文の内容と、今日通訳していただいた 門脇さんが訳した日本語訳を、シニアネット仙台のホームページに掲載できることにな りましたので、後でお読みください。
 本当に今日は皆さんに感謝しつつ、まずいコーディネーションお詫びをしながら終わ りたいと思います。どうもありがとうございました。