【simpo011】
前葉:
 そうですね、NPOというのは最近の概念だということなんですけども、私はこれ個人 的見解になるかもしれませんがこういう風に捉えています。たとえば町内会、自治会っ てのがありますね。地域のコミュニティがありますね。これは大昔からあるわけです ね。隣組っていうか五人組みっていうか、その時代からあるわけですね。

 これは何を もって集まっているかっていうと、たまたま地理的条件でもって集まっているわけです ね。で、よくよく考えてみればお分かりなるかと思うんですが、町内会長さんとかはシ ニアの方々ですね、昔から大体そういうふうになっているわけであります。
 ところが、地縁っていうか地域コミュニティが崩れてきているっていうのはよく言わ れています。市政、公報を置きに行っても、集合住宅だとどこに誰が住んでいるのか分 からないとか、そういう話よく聞くわけでありますが、そういう、地縁というのが崩れ て来てる中で、一方で、共通の目的っていうか共通のテーマで人が集まるってのが増え てきました。それの一つがNPOだと思っています。すなわち、得意分野っていうか、自 分の興味のある分野で人が集まるっているのが増えてきてるわけであります。
 それが、リアルの話でもバーチャルの世界でも、ITを使ってできるようになってきてい る、っていうのが、ひとつのNPOの流れだと思っています。

 したがって、地縁で集まるのが地域コミュニティであれば、一つのテーマ、興味関心 事項で集まるのがNPOだというふうに仮に置かせていただきますと、こういうふうな地 縁なり興味であつまる人たちと行政との関係っていうのは、常に協働、コラボレーショ ンの関係だと思ってます。住民と行政との間のパートナーシップだろうと思っています。
 問題は、そのパートナーシップを築くには対話をしなければなりません。意思疎通を しなければなりません。で、意思疎通が今NPOと行政の間でできているかっていうと、 かならずしもそうでないかもしれません。なぜならば、NPOさんからすれば、こういう ことやったほうがいいと思うんだけれど、で、これは行政も手伝った方がいいと思うん だけどどうですかって提案をどんどん発信していただきたいと思いますし、行政の側は 逆に先程話出てますように、今までのやり方こうだったけど、NPOと一緒にこういうふ うにできないのかな、ということをアイデアとして出さなければならないっていうふう に思っています。
 で、そのためには何かというふうに、先ほどNPO花盛りの県にしたいという浅野知事 が何を言ってるかといいますと、それぞれの分野でどんなNPOがあるのか、まずNPOの方 と話してごらん、と職員にいつも言います。NPO図鑑っていうか、NPO全集みたいなの作 りまして、職員全員に配りまして、それで自分の分野、あるいは自分の分野じゃないけ どひょっとすると関係があるかもしれない分野でどういうNPOがあるのか、でそこの人 たちとどのような話ができるのかっていうことをまず調べてごらんなさい、そう言って います。まだその段階です。
 しかし、その段階を越えると多分かなりいいパートナーシップができるんじゃないか と私ども思っています。宮城県はその先頭をきって走りたい、そういうような意欲を 持っているわけです。
野口:
 あのねえ、宮城県もだらしがないんですよ。僕ね、会津大学の学長四年間やっていた でしょ。NPOっていうのはいろいろあったんだけど、共通の連帯感あったんですよ。何 だったかというと、会津というのは人口12万人の町ですよね。すべての産業が駄目に なった。この町をどうやって活性化しようか、というのが共通のテーマですね。
 そこで何が起きたかというと、主にJC、青年会議所のグループです、こういうことを 考えたんですね。日本中の中学生を集めて、コンピュータ教育を会津大学でやろう、 と。これ大変ですよ、実は。三泊四日で非常に短いんですけども、主に東北地方の中学 生120名を集めて、三泊四日泊まり込みでやった。これはすごいインパクト地域に与 えましたね。
 この子供達がいつか会津に来るね、これで会津大学に入ってくれたら、この子供達がい ずれは残ってくれて、この地元のために働いてくれるね、そこでJCのメンバーを中心 に、もちろん大学の先生、というよりは学生ですけれど、まさにNPOですよ、自然発生 的に。
 で、終わった時、その最後の修了式で皆涙を流して帰ります。これは素晴らしい出来事 でしたね。
つまりこれなんですよ。共通の強い連帯感があったら素晴らしいNPOができると思う。 NPOがあるから使うことも大事だけれど、やはり目的をクリアにして、何か進めたらこ れは素晴らしい。
佐藤:
 ありがとうございます。
 せっかくアメリカからタルタリーノさんがいらしていただいていますので、ここで発言 をお願いしたいのですが、私からのリクエストはですね、野口さんのおっしゃる、バー チャルの、サイバーの世界で、高齢者がコミュニティを持つということの意味合いです ね、アメリカのシニアネットでもラウンドテーブルのものすごい数のコミュニティを持 たれています。その辺についての評価をもうちょっと詳しくお聞きできれば、参考にな るかな、と思うんですが。