【simpo010】
野口:
 一般論は僕もう無いと思うんですね。たとえばあるNPOの団体が、400名、でそこ にいろんな方がおられるわけですよ。今お話しがあったようにスキルもいろいろ違うで しょう。その時に問題はね、このNPOとして持っているリソースが、人的資源ですね、 それがある程度無理が無く動くような、一回デザインをしなきゃいけないわけ。

 それがないんですよ。かまわずやっちゃおうというから上手く行かないわけね。目的別にね、 たとえば、いろんなレベルによっていろんな人が参加できるようなトータルなNPOの仕 事を最初にデザインすることが非常に僕、大事じゃないかなという気がします。
 私自身も今全然別の、NPOと言って良いか分かりませんけども、ベンチャー育成のコ ンサルテーションをしているんですよ。これ誰からも一銭ももらっているわけじゃない ですよ。来ればお話しします。それは私ができる範囲でしかしない。でもそういう、半 分やっぱりいろいろ面白いわけね。そういう話だとうまくいくんですよ。
 つまり、NPOで働く方が半分はやっぱり楽しいね、というものができるようなトータ ルデザインをお考えにならないとうまく行かないんじゃないですか。一度で全員にこれ やろうと思ったら駄目だよね。
 まあ私のところは非常に小さい世界の話ですから、適用するか分かりませんけども、 私はそんなふうに考えております。
佐藤:
 あなたの時間の二割をあなたのパワーの二割を私に貸してってあたりがうまく連鎖し ていくといいんだろうな、と、そしてデザインというところが非常に私、重要だなと思 うんですね。
野口:
 考えることは誰でも同じで、やはり先程いろいろお話しありましたが、NPOの一番大 事な原点は、きつくても楽しいねってことでしょ。それがキーなんですよ。楽しさが無 かったら僕はNPOなかなかうまくいかないと思うなあ。
佐藤:
 緑川さんはその辺でですね、たとえば今シニアネットのPC教室にかかわってる高齢者 の方々は、どうでしょうか、楽しいと思ってるのでしょうか。それとも何か悩みを抱え ているでしょうか。
緑川:
 いやー、今来ている人は皆楽しくやっております。で、その楽しいってのは、もう一 つ、生徒さんの問題なんですね。生徒さんにうまく教えられて、あるいはうまくサポー トできて、その生徒さんが喜んで帰っていった時には、皆今度は教えた方も、いやあ今 日は楽しかったって言ってますしね、そういう人は沢山おります。ですから、そこらへ ん、私の活動については別に問題はないっていうふうに考えていますけれども、NPO全 体の考え方からすると、まだまだ人が足りないってことで申し上げてるわけなんです。
佐藤:
 NPOの、宮城県もそうですけども、日本でNPOって考え方そんなに入って来て古いわけ じゃないんですね。よく分からんこともあるんですが、どうやら、野口さんもおっしゃ るように、これからの新しい社会を支えていく大きなパワーにしなきゃならないってこ とは皆さん分かっているようなんですが、具体的にたとえばシニアとITという切り口で NPOはどういうものを担うかということで整理すると、非常にまだまだNPOの世界はパ ワー不足ではあります。
 ただ一方では、たしかにNPOっていうのは今までの企業での生活、我々が企業で働い て得られるような、何ていうか、満足度って言ったらおかしいですけど、実感と違った ものがあるようだっていうことは皆さんお感じになるようなんですね。 それで、若い人たちも、これあまりいいことかどうか分からないんですが、どっか企業 に就職するよりはNPOに行ったらいいことありそうだ、みたいな話も出て来てるぐらい だと思います。
 シニアとITということ考えますと、私ここで行政批判する気は全然ないんです が、やはりNPOということとシニア、年をとってその人間どうなのかっていうことを、 うまく政策履行、展開できないでいるんじゃないかなって感じがしてどうしようもない んですね。 そこのところを、14年度に向けて、若干しつこいんですが前葉さんおねがいします。