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| 屋敷町皐月の風と門に入る薄紫のフジ棚香る | 章 |
| 蒸し暑き季節の来る梅雨の入り煩わしきも干天の慈雨 | 〃 |
| 隣より春の筍いただきしサクサク食めば山里の景 | いさむ |
| 植木市のバラの苗木は高値にて花の香りをかいで帰りぬ | 〃 |
| 物干しのジーンズ夫のO脚を留めたままで風にゆれてる | 小町 |
| 味噌と葱母の手作り貰い来る今宵の味噌汁葱は甘かり | 〃 |
| 紫のカタクリの花おくゆかし山のすそのにこうべをたれて | あかり |
| 夢うつつ欲ばりこけた宝くじ紙吹雪とし風と去りぬる | 〃 |
| 棘を持たぬ木香バラのゆかしさにしばしその枝に手のひら添える | 逸朗 |
| 朝の陽は起きよと我に命じくるメタセコイアの葉陰透かして | 〃 |
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