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| 孫の土産は「琉球美人」二十五度沖縄を酔いて思うは哀しき | 勤 |
| ぬくき日はありがたきかな年内に済まさむいくつ家のうちそと | 直枝 |
| 存在は月の夜こそ際立てり八ツ手の白き花の幽けさ | 葦乃 |
| 万歩計忍ばせ永い散歩道喘ぎ踏み締め踏み締め仰ぐ | 章 |
| 侘助の白き一花床に散り一花ゆえに立ち去りがたし | 小町 |
| 信号を待つ間ひととき縁石に腰掛けおれば一睡たまう | 逸朗 |
| かにかくに難語つらなる仏教も寂聴説法読まば |
いさむ |
| 焼き上がったパンが飛び出すその上に凍死のごときバターをとかす | シン |
| 小面の如き天満が話しする太き体躯の仕草は童女 | 勤 |
| 酒好きの我が家のアザレア水を貰い小言の如く花粉を振り撒く | 小町 |
| 林檎ひとつ何というなく置かれゐて冬の厨の点景となる | 直枝 |
| 攻防は土にひそけし蛍袋の領界いまは蛇のひげの青 | 葦乃 |
| 陣取りは競争なるや立ちんぼうの市議選候補に朝の陽まぶし | 逸朗 |
| 寝酒をば飲むか飲まぬか雪の夜を起きるも寒し独り冴えおり | いさむ |
| 身をほぐせば春雨のような少年がふえてこの星の温暖化すすむ | シン |
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