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 あしかび短歌会三月、四月歌会より。

おのづから磁力に引かれゆく如く白梅の咲く路地へ曲がれり      葦乃。

三月の雨音ホロンとハープの音と、

ばかりはゆかぬジャジャジャジャーンと来る                   勤。

動物の洞穴のごとき布団の我れ風に三日ねて風呂こいしけれ      いさむ。

振り向けば誰もいない 立食いの蕎麦屋で肩を叩かれし時        逸郎。

煮魚の旨さを知らぬ若ものがふえてこの国の未来あやうし        シン。

どじょっこよ小さきながらひげがあるひとりかがやけ春をかがやけ    勤。

スズカケの丸き実を拾い手に割れば「リンネ」の世界の入口に立つ    逸郎。

筧より落つる水音も春めきぬときおり鵯も水のみに来る         直枝。

蝋梅の落花を拾えばほのかなる身熱のごと保つ香のあり         葦乃。

盃に花びら受けんとさし出せば無粋の風にたわむれにけり        いさむ。

摘みくれし紅梅の蕾のひと枝が帰路のバッグにはつかほころぶ      シン。

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