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 あしかび短歌会一月、二月歌会より。

のどかなる手樽の駅がざわめきていもづるのごと子等の降り来る     遥風。

石も木もみな雪被る露天風呂介護師きみは吾を誘う            勤。

民衆と接することを死ぬほどに恐れものものしき車列を組みぬ      逸郎。

岩盤浴ただひたすらに通い詰め毒気抜け出し脳も融け出し         章。

潮風に吹きあおられしかもめ鳥岩礁を白い花のごと染む          葦乃。

あの世よりこの世を見たるここちする街の灯小さく夜の飛行よ      いさむ。

大寒の鍋にひろごる白菜の甘みに落とすモンゴルの塩             シン。

汗ばみて手樽の野辺にまどろめばエノコロ草の頬をなでゆく         遥風。

雪道のしじまに立てばブラームスの憂いにわれは取り込まれゆく      逸郎。

きさらぎの光を掬ひてほぐるるか椿のつぼみに兆すくれなひ         直枝。

歌請われパリの屋根の下歌いしに静かに和する白髪のひと          勤。

摘みくれし紅梅の蕾のひと枝が帰路のバッグにはつかほころぶ        葦乃。

冬休み小学生の孫に負けオセロゲームに熱くなる我              いさむ。

花瓶のバラは何も語らぬ冬空に裸婦の絵さがす白鳥一羽          シン。

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