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あしかび短歌会三月歌会より。

唐松の丘越えたれば岩手山北の守りの如く鎮まる              一彦。

啄木の木造校舎に春の光遠き明治の染み跡うつす               いさむ。

酩酊の泡にぷくぷく浮かびくる自我という名の壊れやすきもの       仙。

竹やぶにウグイスうたい澄む世界待ち焦がれたり常緑のもり        大章。

姫神山その山肌のごつごつと昂ぶり登る岩手丈夫                勤。

前席の後ろ姿が揺らぎいてうとうととなる春宵のバス             逸郎。

峡の村闇に眠れば狐火のごとく終夜を灯す自販機               てい子。

夥しき米軍、イラクの腸(はらわた)のなかをゆらゆら消化されてゆく   シン。

山里の山野の木立にただよいぬ古窯のけむり平成の空へ            小章。


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