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平成十六年 新年歌会より。

西風をよけて岸辺に鳥群れて小雪舞い落つ義父の命日         一彦。

一万米掘り下げゆけば灼熱の地震の卵が孵化を待ちおり        逸朗。

切花の山茶花の蕊に潜みいて生をいとなむ樹皮色の虫          てい子。

おびえいる戦禍の子等の映像に戦後の我を重ねて涙           いさむ。

朝八時常連ふたり散髪す朝日差し込む阿部理容店           クゥー。

アンニュイなスポーツカーが地吹雪に巻かれて
                ピカソの絵のなかに消ゆ            シン。


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