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タイトル:飛行船俳句会


1月例会作品

 高点順
 冬の星紡いでいるようハンドベル 陽子
 雪の朝つかひ遺しの母の紅 みつ子
 仕合わせに人慣れやすし街凍てる 秀子
 此はまこと伊達の薄着のどんとの衆 多喜男
 氷柱太き朝口中の闇を見る 孝史
 初明かり細い木じっと立っており 裕子
 ぼたん鍋メタボ談義が盛り上がり 博司
 ピラカンサひよどり次第紅の数 邦夫
 冬薔薇手折るもできず句集読む 元彦
 正月や巣立ちの子等と美酒を酌む 泰生
 落ちきれぬ落葉や風に騒(ざわ)めける 丈夫
 席題「賀状」(高点3句)
 隊商の列のように賀状並べたり 陽子
 賀状という憂さを消さんと海を見に 孝史
 賀状読むかかわり合いて生かされて 秀子
 席題「挙」(高点3句)
 着ぶくれて挙動不審のわたしは水 陽子
 霙るるや夜の防砂林挙(こぞ)り立ち 孝史
 後遺症挙手の礼もて克服す 裕子

2月例会作品

 高点順
 炬燵にてどこまで続くロスタイム 富喜子
 泥濘の小さき靴跡春立てり みつ子
 果樹園が仰向けになる二月の空 孝史
 寒明けや待たれる人でありたしと 秀子
 鬼やらい箪笥の蔭の落花生 博司
 莨火をわかち睦めり冬日向 泰生
 鬱勃を溜めこんでいるわが二月 多喜男
 訪う声や焼酎片手に寒の鱈 元彦
 独り身に刃の沈みゆく霜夜かな 陽子
 風花や天使の舞いを口の先 邦夫
 憂いごとしばし忘れて日向ぼこ 丈夫
 席題「水仙」(高点4句)
 水仙のごとありき義母壊(こわ)れけり 多喜男
 誰も見ぬ風の素顔に黄水仙 元彦
 水仙の香り集めて待つ女 富喜子
 水仙枯れる自堕落とは思わざり 孝史
 席題「音」(高点4句)
 唐辛子雪にさらされ本音吐く 邦夫
 春耕の田が蔵したる海潮音 孝史
 厳寒や大観音の平常心 秀子
 霜柱崩るる音は春の音 博司
 

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