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デジタルカメラを考える(1)


              平成11年8月7日 PC研究会報告資料
                        緑川 斐雄


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  ■ はじめに

 デジタルカメラ=デジカメについてご説明する前に「写真」について少し考えてみたいと思います。

 私たちが記録や記念としての記録としてそれを残すために原始時代の壁画から始まって肖像画や風景画を描くことにつながり、近代には写真機による描写や記録へと移ってから100年を越える年月が経っております。

 いまや写真機を使うことによって、誰でも簡単にキレイな画像を手に入れることが出来ますが、狙ったとおりの印象に仕上げたり、受けた感動を他人に伝えるためにはやはり使う "道具" について知っておくことが必要になります。

■ フィルムカメラの写真=銀塩写真(フィルムや印画紙の造影剤に塩化銀を使っているためこう呼ばれる)

 今日の写真機はレンズ付きフィルム、コンパクトカメラ、35mm一眼レフからセミプロやプロが使う中判カメラ、大判カメラまでいろいろありますが基本的には出来上がりは基準の差こそあれそれぞれ満足できるものになってます(腕前による出来あがりの差は当然大きいのですが)。

 写真がモノカラー(白黒写真)の時代はかなりのマニア達がフィルムの現像と引き伸ばしを自分で処理しておりましたが、カラー写真の時代となってからはコントロールの難しさからプロを含めて自家処理をする人は殆どおらず、殆どがDP屋(ラボ)任せとなっているのが現実です。

 また現像・焼付けの自動処理機械の発達で一般的なフィルムの場合約30分でフィルム現像と同時プリントが可能となり、時間的なストレスはなくなりましたが、それでも撮影したものをすぐ見たいと言う欲求は相当根強いものがあります。

■ デジタルカメラの出現

 しかしそれ以上に、放送業界でスタジオの外のロケ撮影や新聞業界における結果速報のための仕上がり写真は締切時間との競争は超スピードが要求される中でコンピュータと通信技術の飛躍的進歩に伴いそれを満たすために業務用のビデオカメラ(動画撮影)、次に業務用スチールカメラ(静止画撮影)と実用化が進みその後に民生用(アマチュア向け)が出現しました。

 デジカメと呼ばれて親しまれている現在のデジタルのスチールカメラが爆発的に普及し出したのはわずか3年ほど前のことですが、この間にも驚異的な進歩がありました。 このため現在市場に出回っている種類も多く店頭価格で約2万円から10万円位まで10数社から選ぶのに困るほど沢山あります。

 それではデジタルカメラとフィルムカメラではどんな違いがあるのでしょう?

 デジタルカメラはフィルムカメラの代わりになるのでしょうか?

 誰でも簡単にデジタルカメラが使いこなせるのでしょうか?

 詳しい説明は別の機会に譲るとして、少々乱暴ですが簡単に特質を説明します。

 撮影した写真(画像)をどのように使うかで結論付けることが出来ます。

 画像をコンピュータで使う(HPに利用する、メールに添付する)なら断然デジタルカメラがお勧めですが、紙に印刷(はがきサイズ以上)するならフィルムカメラからデジタル変換したデータを使う方がベターと言えます。

■ 大伸ばし写真を額装して身近に飾って見ませんか。

 フィルムカメラで撮影した写真はご存知の通り、レンズ付きフィルムを初めAPSや35mmネガフィルムとポジマウント、645ポジ、66ポジマウント、ブローニー、4×5判ポジとアマからプロまで非常に多用されております。いずれもコンピュータに取りこむのはフィルムスキャナーやフラットベッドスキャナーに透過原稿アダプターを付けてデジタルデータに変換します。(1枚の写真が10〜20MBという大きなファイルサイズとなるので保存先は一般的にCDロムやMOロムに書き込みます)

 大伸ばし写真と言うと半切サイズ(356×432mm)又は四切サイズ(256×305mm)ですが写真業界で言うこのサイズは紙の切り方と縦横比がコンピュータ用紙(事務機業界基準)とは異なっておりますが、A3ノビ(329×483mm)やB4(257×364mm)に近いものです。

 このサイズに引き伸ばし印刷するにはフィルムを1200dpi以上でスキャナー取り込みするか200万画素以上の高級デジカメで高精細撮影する(後述を参照)必要があります。

■ PCディスプレイやTV画面で映像(動画又は静止画)を見るなら印刷物に比べてはるかに簡単でしかも気楽にデジカメを扱うことが出来ます。

 前項のプリント画像と比べて根本的な違いがありますが詳しくは別の機会に譲るとしてディスプレイは表示能力が印刷物に比べて極端に劣ると理解しておいてください。

(新聞の写真がツブツブのドット=画素の集まりーで絵を構成しているのと同じ原理です。プリント写真は強力なルーペで見てもなめらかでツブツブは見えません)

   フィルムカメラからのデジタル画像は非常に精細過ぎてディスプレイで見える限界を越えてしまうためファイルサイズを小さくして扱いやすく圧縮するなどの作業が伴いPCモニターには適当とは言えず、普及型のデジカメのほうがはるかに使いやすいと言えます。

 ではどんなデジカメが使いやすいのでしょうか?

<デジタルカメラを考える(2)に続く>

      

 
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