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報告「あめりか・日本・NPO」 SeniorNetについて SeniorNetに関する情報は平成11年夏に伊藤寿朗さんが3カ月滞在した際の報告に詳しいのでそちらを見ていただきたいのですが、私なりに報告します。 SeniorNetの本部はサンフランシスコ市内にあります。「BART(バート)」と呼ばれる地下鉄(地上も走ります)の駅から歩いて2分ぐらいの便利な場所です。121 Second Streeet,7th Floor San Francisco,CA 94105。ビルの7階にあります。BARTの上を走る通りをマーケット通りの南側の地域にあります。 一般的に「危ないから観光客はマーケット通りより南側には行くな」と言われます。確かにマーケット通りから離れてしまうと、何となく荒れた感じのところはあって、NPOはたいていマーケット通りよりも南側にあります。その理由は家賃が安いからです。米国の都市開発の手法には、荒れた地域に公的施設をあえてつくり、いい環境を物理的につくるやりかたがあります。サンフランシスコ美術館も南側でしたし、サンノゼ方面に向かう鉄道「カル・トレイン」の駅も、そうした位置づけにありました。NPOのオフィスが南にあることが多いのは、家賃が安いという理由以外に、NPOのサービスを必要とする人々が多いということでもあります。こんなことからも米国のNPOの役割がうかがえようというものです。 話がそれました。SeniorNetのオフィスはBARTの駅、メーンストリートのすぐ近くなので環境的には全く問題がありません。オフィスに入ると、スタッフが仕事をするスペース、会議室などからなっています。昨年、ここで研修した伊藤さんの仕事場もちゃとチェックしてきました。スタッフスペースは米国のオフィスによくあるように、ひとりずつ区切りがあって、なかなか快適な雰囲気でした。 SeniorNetには、全米160カ所にコンピューター学習センターがあります。学習センターにはいくつかのタイプがありますが、それぞれが自立したグループと考えていいと思います。SeniorNetを理解するには、この点が非常に重要です。「SeniorNetの学習センター」と言えば、なんとなくひとつの組織体といった印象があるかもしれません。 しかしながら、学習センターの運営そのものは非常に自由度が高い感じがしました。逆に言うと、自由度が高い分、それぞれの学習センターは、意欲のある人たちが自分の責任で運営しなければなりません。 学習センターを支えるのは、全体を統括し、SeniorNetとの調整にあたるコーディネーター、実際コンピューターを指導するインストラクター、インストラクターを補佐するコーチなど。原則として全員がボランティアです。 ではSeniorNetとしてはどんな役割を果たすかと言えば、企業に寄付を働きかけたり、メディアを通じて活動の重要性をアピールするなどの仕事があります。学習センターの運営をサポートすることも、大切な仕事です。必要に応じてさまざまな情報を提供し、活動資金調達やボランティアの集め方などについてのアドバイスも行います。 SeniorNetのウエッブサイトを運営し、インターネットを通じてサービスをするのも「本部」の仕事ですが、細かい実際の仕事は、ボランティアが担当するのが基本です。端的に言えば、シニアのためのパソコン・インターネット支援をSeniorNetの中でやろうと決断したグループは、SeniorNetの「ブランド効果」と必要に応じた支援を受けられるわけです。
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