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報告「あめりか・日本・NPO」
お世話になりました。スコットさん

 「おまえはどこから来たか」「止まるホテルはどこか」といった係官の質問にこたえて入国ゲートをくぐると、JUCEEのスコット杉浦さんが迎えにきてくれていました。「やあ」という感じで右手を上げています。

日米NPOリーダーの会議
 スコットさんは平成12年1月、SeniorNet代表のアン・リクソンさんと一緒に仙台に来ています。3カ月ぶりでした。何度か電子メールをやりとりしているので、親しみを覚えました。スコットさんが醸し出すある種の親しみやすさは、決して外見的なものではなく、彼の優れたホスピタリティー(hospitality)によるものであり、NPOの専門家あるいはリーダーとしての資質の一つであることが、後になって分かりました。

 スコットさんは日系で、(私のために?)日本語も話しますが、こちらの質問が面倒なものだったり、表現が難しかったりすると、突然、英語に切り変わります。ですから彼との会話は日本語、英語両方が入り混じる妙なものでした。

 スコットさんの立場はJUCEEの「シニア・プログラム・アソシエイト」。会議の進行役からわたしたちへのアドバイスはもちろん、ホテルの手配、滞在中のスケジュール管理、資料作成、移送のための運転まで、大変お世話になりました。最近、注目を集めているNPO支援組織「タイズセンター」でも働いたことがあります。アメリカのNPOにはこういう人材がいるのか、とその広がり、奥の深さを実感できる人でした。

 同じNPOといっても、アメリカでも少しずつ考え方が違います。スコットさんは、いわゆる「草の根派」です。詳しい説明はやめますが、NPOの運営を企業的に考えるか、もっと草の根の市民活動的に考えるかで、実際は随分違いがあります。

 私はどちらかと言うと、後者なので、スコットさんと波長は合うようです。アメリカではNPOも企業も表面的にはあまり違いがないように見えるのですが、実際にかかわっているメンバーやそのサービスを受けている人々にとっては、草の根的であるかどうかは重要です。NPOは企業社会とは根本的に異なる仕組み・価値感を大切にして初めて意味があります。特に日本のように政府・行政、企業の力が伝統的に強い社会では、NPOも企業も同じでは、まったく面白くありません。

 スコットさんとこんな話をまともにしたわけではありません。ある人が「スコットは草の根派だ」と言ったので、そのことをスコットさんに確認しただけです。スコットさんはにこっと笑いながら「はい」と答えました。

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