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トーランス訪問(3) 片道2時間なんのその/初めての日本人向けPC教室 トーランスラーニングセンターは2001年7月にスタートしました。コンピューターの基礎とワードのコース(期間1カ月半)を中心にカリキュラムが組まれ、現在、18期、19期の受講生が学んでいます。使っているコンピューターはいずれもWindowsマシンで、通常5台。古い型のコンピューターを含めると7台まで使えます。シニアネットの理念に基づき、1人の「インストラクター」と補佐役の「コーチ」2人が、5人から7人の受講生を教えます。受講生の最高齢は82歳。車で片道2時間もかけて通う夫婦もいるそうです。 「みなさんを手伝っているうちに私はコンピューターにとても詳しくなりました。ですから、ボランティアというよりも、自分のためにやっているようなものです」 トーランス・ラーニングセンターで、ボランティアとしてコーチを務めている女性の言葉です。シニアのコンピューター学習は、ゆっくり、じっくり、繰り返し行うのが基本です。「受講するシニアのみなさんのレベルがそれぞれに違うので、教え方は難しい。初めての人に授業を合わせると、コンピューターに慣れている人は退屈するし、その逆では、初めての人がついてこれなくなります」 トーランスラーニングセンターは、ITを活用したベンチャーやシニアなどの支援を目指したNPO「SVJ(スマートバレージャパン)」が「日米コミュニティ・エクスチェンジ」の助成を得て実現したものです。実際には、SVJのプロジェクトの一つである「SNP(シニアネットパーティー)」(大阪)の関係者がSNPのメンバーである経営コンサルタント鶴亀彰さん(61)に協力を依頼、鶴亀さんの知人で同業の若尾龍彦さん(62)が自分のオフィスを提供して始まりました。 若尾さんと鶴亀さんはトーランスラーニングセンターの共同主宰者として運営にあたる一方、立ち上げ時にはインストラクターとしても活動していました。 若尾さんは、企業コンサルタントの一環として、企業の管理職を対象にしたコンピューター教室を経営したことがあり、運営に必要なノウハウはそろっていました。母団体であるシニアネットからも、コンピューターやマニュアルの提供、指導方法の研修など、ラーニングセンターの開設に必要な支援を受けましたが、提供されたマニュアルはすべて英語であるため、実際にはシニア向けの日本語の教科書を独自に作成する必要がありました。 若尾さんの奥さんのフミエさんがセンターの雰囲気づくりの中心で、講座を終えた受講者にクッキーやコーヒーなどを振舞っています。受講者にとってコンピューターを学んだ後の語らいが何よりも楽しみだからです。「修了生の中からインストラクターやコーチになる人が出てほしい。人に教えるということは、自分が習ったことの確認にもなるはず」と若尾さん。若尾さんらが作成した日本語テキストには母団体のシニアネットも関心を寄せているそうです。 トーランスラーニングセンターの意義について鶴亀さんは「ロサンゼルスは多くの人種が住んでいる国際都市で、150種類以上の言葉が話されています。日本語で教えるトーランスの教室がうまく行けば、英語圏において、他の言語でコンピューターを使うシニアのために応用できると思います」と話しています。 ![]() |
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