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トーランス訪問(2)

日本語で使えコンピューター/英語社会の悩みはあるが


 トーランスラーニングセンターは、日本語でコンピューターを使うシニアのために運営されています。全米に230あるシニアネットのラーニングセンターの中でも唯一のケースです。日本語によるシニア支援がなぜ重要かと言えば、米国において日本語でコンピューターを使おうとすると、参考書の入手が難しかったり、機械やソフトの故障があっても、相談者がいないなど、さまざな問題が発生するからです。

 日本では月刊、週刊の参考書が書店にあふれんばかりです。その気になれば、さまざまな情報を得ることができます。身近な詳しい人に問い合わせることも容易ですし、営利、非営利のコンピューター教室も数多く、今や過当競争との見方さえあります。
 2001、2002年度に実施された国のIT講習会も、シニアのコンピューター利用を促進しましたし、なかには自治体が独自に予算を支出してシニア向けの講習会を開いた事例もあります。
 ところが、日系のシニアや仕事や家庭の都合で永住権や市民権をとったシニアが日本語でコンピューターを使おうとすると、事は複雑になります。
 もともとコンピューターやソフトはシニアが使いやすいようにはできていません。加えて、米国では英語でコンピューターを使うのが普通ですから、マニュアルも参考書も英語だし、日本語でコンピューターを教えてくれる教室も、ほとんどありません。家族に教えてもらいたいと思っても、子供や孫が日本語ができないことも珍しくはありません。
 トーランスラーニングセンターは、そうした環境にある日本人や日系のシニアのために運営されています。トーランスが成功すれば、英語圏で英語以外の言語でコンピューターを使おうとするシニアのための支援モデルになります。これもまた「デジタル・ディバイド」(情報格差)の是正に向けた挑戦といえるでしょう。


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