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デンヴァーの風  その23 サクラ サクラ 秋山晃通


【日米シニア井戸端会議 関連特集】
 米国コロラド州デンヴァーの秋山晃通さん(73)からエッセー「デンヴァーの風」が届きました。秋山さんは、シニアネット仙台運営しているシニアのための電子メールコミュニケーション「日米シニア井戸端会議」に参加しています。エッセーは不定期で続きます。


   「ズミ」の白い花が散ったら一斉に「サクラ」の仲間が咲き誇りだしました。前回、デンヴァー市中心街の『ソメイヨシノ』85本を紹介しましたが、なんと私の孫娘の小学校(創立25年前)も、その前の道路も「CHERRY DR」です。隣接する公園も「CHERRY PARK」、写真の通りです。市を基点にして半径約30マイル地区の中に幾つ「サクラ」という名の道などがあるか『AAA』(全米自動車連盟)発刊の地図をみました。
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 なんと25個もあります。日本でも、「サクラ」をつけた路、道、路地、大道、横丁、台、公園、学校、町、丘、池、湖が在るように、ここにも、DR、CIR,CT,CREEK DR、 HILLS,ST,WAY,LN,PL、RD,VillE,WOODAVE,BROOK、 BLOSSOM などと...。南カルフォルニアのロサンジェルス、サンタバーバラ、サンデゴ 地区でも「CHERRY」の名がつくものは、たしかありませんでした。小東京ですら、「サクラ小路」などはありません。気候風土の違いでしょう。デンヴァー界隈は、「バラ科樹木」に気候が適しているようです。

 私は、幾つかの現場を訪れました。結論は、日本人が抱いている「櫻」と、コロラド州住民の「サクラ」の概念は違うようです。各家庭の庭や公園に咲く「サクラ」の樹木名を訊くと、梅、桃、杏、李、梨などの花姿は「CHERRY」だと言います。ところが果実は、プラム、ピーチ、アプリコット、ペアなどと呼びます。「さくらんぼう」は、勿論、チェリーと呼びます。細かいことに、こだわらない大陸人の気質ですかな?

 「CHERRY PARK」と名乗る広場の樹さえ、「ハナカイドウ」です。公園周囲の各家庭の庭に本物の櫻仲間が誇っています。近時は、庭園ビジネスが盛んですから、よく売れる樹木の交配研究も進んでいるらしく、写真でご覧のような、「市立体育館裏の枝垂れ櫻、26本」(10年前創立時に植樹。購入希望者には1本、135ドルです。しかし売り切れ。)も私は戦前の日本では見なかった種類です。種類を正確に知っている住民は極く稀です。しかし、市民は自然保護、植樹を楽しんでいます。

 ともあれ、デンヴァー界隈の街路、庭、公園、広場、丘、大小の池巡り、湖畔は今、白、紅、ピンクなどで染められています。

 年々歳々これらの樹木が成長した壮観に思いをめぐらすと「東の良寛・西の仙香vと謳われた名僧・仙豪`梵の死生を超越しているはずの「ことば」を思い出します。
"死にとうない"。
(続く)
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