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デンヴァーの風 その10 ご飯つれづれ 秋山晃通
【日米シニア井戸端会議 関連特集】
米国コロラド州デンヴァーの秋山晃通さん(73)からエッセー「デンヴァーの風」が届きました。秋山さんは、シニアネット仙台運営しているシニアのための電子メールコミュニケーション「日米シニア井戸端会議」に参加しています。エッセーは不定期で続きます。 |
今年の秋は、日本は冷害で寂しい思いをしている地方があるそうですな...
日本人は、お米が主食ということは、いまや世界中の人が認めています。デンヴァー市、ボウルダー市、コロラドスプリング市の、白人でもインテリ層は、東洋思想、漢方医学、米飯と豆腐、味噌、醤油を使用する料理をとり入れ、年々、その傾向は増加しています。「医食同源」を、より意識し始めたようです。東洋叡智の産物「The Rice」(南北カルフォルニアは、全米でも、お米と豆腐、醤油の消費量は一番と思います)
ベトナム、タイの移民もレストラン経営で成功しているところをみると、「泰米」も安価でどこのマーケットでも購入でき、料理に工夫をこらしているのでしょう。結構くどい料理にはあいます。私も、「焼き飯」には、あの細長くて、すこし固めのご米が、ごま油と醤油の香りに包まれると咀嚼感は格別ですな。
デンヴァー市中心街の代表的な日本食専門マーケットで売られている日本米の銘柄を列記します。
米国で生産されている物。「国宝米」「ボタン米」「白菊米」「田牧米」
日本から輸入されてる物。「ひとめぼれ」「秋田おとめ」
日、米のこと私には解らないが、「錦米」「玉錦」
ボタン米は、20LSBで8ドル99セント。「国寳」の新米とか、「田牧米」「ひとめぼれ」などブランド米は20LSB 19ドル55セント
ロサンジェルスでは、「こしひかり」など、もっといろいろな日本の銘柄が売られていました。
デンヴァー市と近郊で暮らす米人は、電気釜と、これらのお米を求めにここまで来ます。
お米だけでなく、昆布、わかめ、調味料、カマボコ、沢庵、梅干、御餅、糯米、讃岐うどん(冷凍)納豆、干椎茸、鰹節、ちりめん雑魚、冷凍うなぎ、するめ、こんにゃく、しらたき、
焼きそば、こうや豆腐、油揚げ、さつま揚げ、ちくわ、おでんだね、大根、白菜、栗かぼちゃ、
金時芋、蓮根、牛蒡など、それと鮮魚、海老、貝、などを求めているのを見るのは珍しくありません。野菜類の話しも、二世、三世、戦後一世の努力話も、いつか載せたいと思っています。
当地の米人も、お寿司屋のカウンターに座り、お絞りも割り箸も慣れた手つきで、握りを楽しんでいます。お好みコースか、お任せコースで、日本酒、小一本かビール小壜一本でも、一人分、50〜100ドルにはなります。裕福層は、金額に拘らず頻繁に昼食から握りを主食にしています。一般庶民は、テーブルで、お徳用デイナーコースを利用しています。太巻き、カルフォルニア巻、スパイダー巻、デンヴァー巻?などと、海老天ぷらや、ハマチの刺身を、お茶碗の白米とともに美味しそうに食べているのも珍しくありません。(一人前、15ドル前後)
私は、米人に「お前は何を食べている?」と聞かれたことは数え切れません。
「米です!そして、リブアイの生も刺身も好きだ、しかし、つねに腹7分だ!」と、言うと彼らは、自分もそうしようと目を輝かせるが、明日からは、また、たらふく食べているようです。
ともあれ、ご飯が美味いという。
ご飯の、一番美味い炊き方は、なんと言っても大量に炊くのがコツだと思います。約15年前に、「サンタバーバラ」という風光明媚な南加の海岸地区に2年ほど暮らした時に
地元の日系社会が維持している仏教会のお祭りで振舞われたご飯は、凄かったの一言です。
それは戦前、私が、薪を燃やして一升炊鉄釜でつくったご飯より美味しかった。
境内に一世、二世が日本から船便で送らせた、二百人分炊ける鉄の大釜で、木材を燃やして炊いたからです。
何十年ぶりかに味わった、あの「お米」の味!もう、おかずなどいらない!
記憶は、本能のごとく蘇りました。梅干で。沢庵で。白菜の浅漬けで。醤油をぶっかけて。
アメリカ生まれの娘が、「パパ、このご飯!いつものより美味しいねー」と感嘆していました。以来、娘は、パンより、ご飯党となったようであります。
いま、デンヴァーの家族、婿と孫は、その味を知らないのか、あまりご飯を食べません。
高地で気圧の関係もあるのでしょう?工夫していますが、うまいご飯を炊きたいものです。
当地のレストラントや、お寿司屋さんは、さぞや苦労していることでありましょう。
(続く) <戻る><Top>
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