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デンヴァーの風 その9 紅葉踏みわけ 秋山晃通
【日米シニア井戸端会議 関連特集】
米国コロラド州デンヴァーの秋山晃通さん(73)からエッセー「デンヴァーの風」が届きました。秋山さんは、シニアネット仙台運営しているシニアのための電子メールコミュニケーション「日米シニア井戸端会議」に参加しています。エッセーは不定期で続きます。 |
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
声聞く時ぞ 秋は悲しき
猿丸太夫(古今・秋上) 百人一首#5
こんな情緒は、大和と呼ばれた時代だけですかな?ここコロラド州は、いま鹿狩りが盛んです。私の娘婿の友人は毎週のように鹿の肉をデンヴァー市界隈の知人に分けています。
狩猟民族の血には、紅葉を観賞したり、下弦の月を欠けてゆく、もののあわれに結びつけて、鹿のピイ、ピイと鳴く声と、重ねて自然のままの姿を愛でる感性というものがみられないと思います。...鳴く鹿の 声聞く時ぞ 胃袋おどる。ですかな?
秋と月で余談を...
アジア、中近東、アフリカなどでは、国旗に左弦、右弦の月や下弦の月を象徴としている国家が世界の中で12ヶ国もあります。
詩人の「黛まどか」さんが、先日、欠けてゆく月を美意識として尊ぶのは日本人独自のもののようだ...と感慨を述べていましたが、私は、考えてしまいました。
李白の『蛾眉山月の歌』などあまりにも有名です。中国民族の感性と日本人は似ているところがたくさんありますが、イスラム圏の国旗につけた半輪は、これから増えるとか、発展して満月にむかう意味なのか、宙に浮く絹布が自身の重みで、切り裂くほどの鋭い刃物に見える下弦の月と星は、「目には目、歯には歯」の意味なのか興味が尽きませんな...
閑話休題
鹿の刺身を食べたいなら、市内から車両で約1時間半のドライブ(平均速度60マイル)でキャンプ場に行かなくてはなりません。
カルフォルニア州では、野鹿はビバリーヒル地区の住宅の庭にも遊びにきますが、特別な許可がなく、捕獲したり殺傷してはならない法律があります。
コロラド州は、キャンプ場には州管轄のレンジャーが常時、滞在していて狩猟した鹿の肉の衛生検査(病害予防)を義務付けてています。合格したら、そのあとは、自由自在に処理します。刺身でよし。BBQでよし。シチューでもよし。規定に従って頭部を剥製にするも自在です。一般の人は狩猟しても、解体が困難ですが、その道のプロが常駐していて安い手数料で処理してくれます。
狩猟方法も、ライフル(もちろんライセンスは必須)だけではありません。ボーガン、洋弓もOKだそうです。愛用のアーチェリーを抱いて猟犬とともに峡谷などを走れば、タイムスリップして、現代のストレスなど吹っ飛んでしまうでしょう!
日本全国の鹿狩猟の細部(繁殖抑制、保存、動物愛護団体等の問題)は各県ちがいますか?
(続く) <戻る><Top>
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