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デンヴァーの風 その5 中流と上流 秋山晃通
【日米シニア井戸端会議 関連特集】
米国コロラド州デンヴァーの秋山晃通さん(73)からエッセー「デンヴァーの風」が届きました。秋山さんは、シニアネット仙台運営しているシニアのための電子メールコミュニケーション「日米シニア井戸端会議」に参加しています。エッセーは不定期で続きます。 |
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| 上流の竹クラス |
自宅庭のオオデマリの盛りが終わり6月に入った。日本では梅雨の時期だが、デンヴァーは爽やかな夏だ。山麓方面や南部は毎日のように午後、突風と雷雨に見舞われるが、25号線両側区域は草木花、野鳥、学園児、余生人の天国だと感じる。
樹々が誇った白色系の花が散って、寂しくなると思ったが、その小さな心配はすぐ消えた。初旬のある朝、窓を開けたら向いの家の庭に咲く、真っ赤な薔薇に気がついた。不思議である。一晩で、一勢に数株が咲くわけではないのに、その時、意識した訳だ。白から赤への新しくされた喜びは胸をはらせる。
ガラージ裏出口の側に、背丈は大人の胸まである、周囲3mほどの棘の少ない薔薇が一株在る。それが真っ赤に満開を誇っている。数えてみたら約三百もあり大小の蕾は五百以上もある。早速、いつもの路を歩いた。赤が主流で黄色とピンクもたまにある。白もあるが棘が小さく少ない種類だ。薔薇は濃艶を誘い刺される例えにされるが、これは清楚で花びらも柔らかい。
ビバリーヒルズで見たものは無いようだ。カルフォルニアで見る薔薇は、新種も含めて多種多様だと思う。この二ヶ月、Thornton市とその付近だけの観察だから、私の話は参考までにして戴きたい。
と、いうのは数日前、Denver市より南へ約10マイルのGrennwoodVillageCityに、とあるロイヤー事務所訪問でドライブ、不慣れで迷い込んだ道で見たものだ。それは生まれて初めて見た景色であった。
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| 中流の松クラス |
各家の敷地は小さなランチである。道路に面したフェンスは牧場風の垣根で、それらの白ペンキはどの家のも真新しい。廃墟、廃車、枯れものや塵の山積は勿論、捨て塵など全く見えない。母屋は道路から200m前後入ったところにあり、それも木製でない近代建築である。宮殿風、近代風、欧州中世文化の流れに基づいたもので、それらが、個性を競うように隙間のない芝生に囲まれて建っている。
アスペン、アカシア、楓などの樹も大林でなく小林にしてある。ブッシュファイヤーが大火にならないように、三々五々に点在している。アカシヤの残り花や、山吹に似た花木もところどころに咲いているが、野ばら、ブルーベリーもところどころに生えている。境界線がわりにアスペンの若木が、約7m置きに植えられているのもある。
平坦だけというところは無い。なだらかな起伏をあしらった敷地には、小川や大小の池もある。溜息の連続で、住人専用路線のような対抗二車線の道路から、対抗6車線の市の主幹道路にやっと出た。まだ両側は豪華な邸宅の庭園が続く、その道路にはバイスクル専用のスペースがあり、散歩の人など一人も見ないが、幅広い歩道が在る。その歩道と敷地の境界線のフェンスは木製ではない。ところで、マーケット街はどこにあるのだろう。
木苺や峰に流るる羊雲 晃通
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