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デンヴァーの風 その3 初夏の雪 秋山晃通
【日米シニア井戸端会議 関連特集】
米国コロラド州デンヴァーの秋山晃通さん(73)からエッセー「デンヴァーの風」が届きました。秋山さんは、シニアネット仙台運営しているシニアのための電子メールコミュニケーション「日米シニア井戸端会議」に参加しています。エッセーは不定期で続きます。 |
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| 市営の体育館。89ドル(6ヶ月)で会員に |
5月9日の夜半から雪が降り、早朝には快晴になったが、3〜5インチも積もり何年ぶりか、玄関前と車両の雪掻きに息を切らした。日本海側春雪の朝は、雲水が墨衣を脱ぐと聞いていたが、今朝の陽気は初夏の陽射しである。夕方には、ほとんど融けてしまった。
街路並木の若木アスペンの小枝が、ボタン雪の重みに耐えられず、折れている姿は哀れで美しい。庭木の被害も、それぞれに各家違い、折れ枝の山が道端に軒並みなったが、数日で、市がブルトーザとトラックを駆使して清掃してしまった。樹木管理の鮮やかさに感心する。
自宅から5ブロックという近くに、市営体育館がある。6ヶ月98ドル会費でメンバーになった。敷地だけでも400,000平方米はある。それが全部、芝生で、サッカー、ベースボール、アスレチックなどと完備され、室内ジムも豪華な設計である。バスケットボール、ラケットボール、エアロビクス、フイットネス、重量挙げの部屋、ラップスイミングレーンと幼児や老人が水遊びする円形、楕円などのプールには波を起こす装置も着けてある。4m高、直径5m円形の屋根から滝が流れ、約10人が悠に寛げる、円形ジャクジーバスもあり、水泳場東側、南側は高い天井まで全面ガラス張りで、眩しく緑の競技場が一望できる。
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| プール全景 |
私は月曜、水曜の午後5時から400mほどラップ(25m)クロールでのんびりと流す。金曜日は、歩行器で30分の強大股歩行で軽く汗をにじませる。それから軽くボデイビル器具で、筋肉に刺激を与える。往年の十分の一のレベルだ。胸筋、上腕筋より脚腰、腹筋、背筋の柔軟性維持に時間を掛ける。週3回のジムのシャワー室で洗髪から足の裏まで、徹底して垢を落とすから、自宅のシャワーは、ほとんど使ったことがない。やはり、老齢か粗食の結果か?四っ足を沢山食べていた60歳までは、毎日シャワーを浴びなければ体臭が漂ったものだが、現在は汗にすら臭いが無い。自宅では真向法体操を20分、予定なしで毎日実行している。
起床時(6〜8時)には、緑茶2杯と梅干1ヶか2ヶを齧りながら、PCに向かい産経電子新聞約32ページを流し読みする。食事は朝昼を一緒(11時ごろ)で、それも白米軽く一碗、豆腐少しか納豆1パック、ラッキョウ数個、沢庵二切れ。たまには、サンドイッチパン二枚にジャムとピーナツバターを、たっぷり塗って、ホワイトコーヒー一杯とトマト一個ですます時もある。夕食は、私なりの合理的生活を実行している。娘と婿と孫が食べきれなかった、BBQやピザやマクドナルド、ケンタッキーチキン、中華やタイ料理の出前の残るものを待って食べる。私が食べなければ、彼らは惜しげもなく捨ててしまう。私の喜びは、そういう無駄を防止して、かつ栄養が充分摂れることだ。かつて若き時代、東京六本木、ロサンジェルスでさんざん贅沢をして来たから、その罪滅ぼしだと勝手に解釈し、神仏に背を向けた頃の垢を、帳消しにしてもらう下心がある。その他の自由時間は、読書か俳句つくりが始まった。昼寝も日課だ。孫のプレスクールの送迎も手伝えるようになった。やれ、パンがない。やれ、ミルクが無いというとき、1マイル近くのマーケットに、自車を駆って便利がられるのも、よろこびである。
高原や大夕焼けのほほを染む 晃通
(続く) <戻る><Top>
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