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なんでもシネマ(50) YESで変わる人生5月になったが、経済の先行きは依然不透明。社会全体が”疲れ”ている。日常で全ての答えを「イエス」に換えたことで人生が一変する銀行員を描いたコメディー「イエスマン」(2008年、ペイント・リード監督)で元気をもらった。 銀行員カール(ジム・キャリー)は離婚を機に、仕事でも交友関係でも全てに「ノー」という後ろ向きな生活を送っていたが、自己啓発セミナーで主宰者(テレンス・スタンプが怪演!)に「これからはイエスとだけ答える」ことを誓わせられる。 会場を出た途端から難題が降りかかるが、「イエス」を連発しているうちに、仕事に趣味にと意欲を燃やし、一風変わった女性アリソンとも出会う。全てが上向いてきたと思っていたら、「イエス」の連発が思わぬ事態を呼び寄せ、アリソンとの仲も怪しくなる…。 主演のジム・キャリーはシリアスなドラマとコメディーの双方で活躍しているが、やはりコメディーがピッタリだ。小心者の銀行員が魔力を持つ仮面で変身、大活躍する「マスク」(1994年、チャールズ・ラッセル監督)ではスピーディーな展開と笑いのセンスの良さ、SFXを使った変身が彼の持ち味を最大限に引き出していて痛快だった。 「イエスマン」は実話だ。英国人の番組プロデューサーが6カ月、「イエス」と言い続ける生活を実践、人生が変化していくのを実感した、その体験談を基にしている。 一歩間違えば、「前向きに生きないと駄目じゃないか」的に押しつけがましくなるが、ドキュメンタリー出身のリード監督は、キャリーの持つ明るさと陽気さを等身大で前面に出し、爽やかな仕上がりにしている。 アリソン役ゾーイ・デシャネルは、一見捕らえどころがないキャラクターを存在感あるものにしていて注目だ。 本当のイエスマンは何にでもイエスと言うのではなく、最後は自分の意思でイエスを選択するということだ。日常とは選択の連続。だとしたら、前向きに選択していくことこそが元気の素だろう。(直) ![]() |
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