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なんでもシネマ(33) ダ・ヴィンチ・コードロン・ハワード監督の「ダ・ヴィンチ・コード」が米国、日本で大好評公開中だ。 原作はダン・ブラウンの世界的ベストセラーで、宗教象徴学の教授(トム・ハンクス)と女性の暗号解読官(オドレイ・トトゥ)が、ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号を解き明かし、キリスト教を巡る史上最大の謎に迫るというもの。カンヌ映画祭でのプレス試写会(5月16日)では「原作をコンパクトにダイジェストしているが、映画としての面白味に欠ける」と、いまひとつの反応。さらに欧米のキリスト教関係者が、内容はキリストへの冒涜だ、として反発したこともあって、興行的にどうなのかと心配された。 それが、ふたを開けてみると大盛況。事前の酷評で期待せずに行ったせいか「意外に面白かった」の感想が多かった。日本では宗教的タブーのないことも幸いしただろう。 展開はかなりの駆け足だったが、原作の蘊蓄[うんちく]だらけの内容を、よく150分にまとめたものだと感心させられた。本物のルーブル美術館が舞台なのもいい。 ブラウンの処女作は「天使と悪魔」。宗教結社が暗躍する中で、同じ主人公が危険をかいくぐって謎解きに挑む。こちらはアクションシーンも多く、映画化に向いていたように思うのだが、ハリウッドはダ・ヴィンチとルーブルの知名度を優先したようだ。 それはキャスティングにも表れている。ブラウンは主人公に「インディー・ジョーンズ」のハリソン・フォードを重ねあわせていたという。その意味でトム・ハンクスはどうだろう? 彼は言葉で表現される蘊蓄をいかに画面的に伝えようかと苦労はしていたが…。 ネットで面白い感想を見た。この大盛況の勝因は、欧米にはキリスト教の大胆な新解釈で、非キリスト教圏にはトム・ハンクスらのスターとルーブル美術館で注意を引こうとした、ハリウッドの巧みなマーケティング戦略だというのだ。映画は内容を楽しむだけではもったいない?(直) ![]() |
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