![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
|||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
![]() |
Home![]()
|
![]() |
![]() |
なんでもシネマ(9) パニック・ルーム9・11米中枢同時テロはまだ記憶に生々しく、日本でも暴力が日常化してきている。それなのに大半の人は、この現代社会に疑問を感じないまま、その日暮らしに追われている。ジョディ・フォスターが妊娠を隠して体当たり演技をした「パニック・ルーム」(デイヴィッド・フィンチャー監督)は、現代社会の危うさを象徴的に浮かび上がらせる。 夫と離婚したメグ(フォスター)は、娘のサラ(クリステン・スチュワート)を連れ、マンションに移り住む。その夜、3人の男が侵入する。気付いたメグらは、緊急避難用のパニック・ルームに逃げ込むが、男たちの目的はパニック・ルームの床下に眠る大富豪の隠し財産だった。 侵入者は密室から母娘を引っぱり出そうとし、メグは娘の薬と助けを呼ぶために外に出なければならない。娘を人質に取られ、やっと連絡した元夫も巻き込まれて負傷する。でもメグは、そんな最悪の事態にもめげないで挑んでいく。 娘を守り抜く−がメーンテーマだが、メグはスーパーヒーローではない。事態の深刻さに取り乱し、逆に娘にたしなめられる弱さを持つ普通の女性をフォスターは好演している。 日本より治安が悪く、貧富の差が大きいアメリカ。富を持つ者はより過剰に自己防衛を図る。その結果が家の中の密室。暴力に備えたパニック・ルームが、その堅固さゆえに逆に侵入者の暴力をエスカレートさせるのは、余りにも象徴的だ。 3人の侵入者は当初、こそ泥だった。まだ入居者がいない空き家だから、簡単に盗み出しておしまい、のはずだった。ところが予想外の展開になり、3人の思惑の違いも絡まって、どんどん犯罪に足を踏み入れ、殺人さえも起こしてしまう。 人間が欲望に翻弄されて落ちていく哀れさとおかしさは、「ファーゴ」(ジョエル・コーエン監督)でも描かれた。借金返済のため妻の偽装誘拐を計画するが、手違いから次々に死者が出てしまうものだった。ここでは、落ちていく人間と対比される"普通の人たち"の穏やかな暮らしぶりが、事件のまがまがしさを救っていた。 「パニック・ルーム」では、3人組の1人、密室の設計者(フォレスト・ウイテカー)が、どんどん落ちていきながらも、母娘の命だけは奪うまいという最後の一線を譲らないところが、隠し味だ。 人間には善人と悪人がいるわけではない。状況に応じて悪人にも善人にもなるのではないか。落ちていく中で自分なりのモラルを守れるか…。「できる」と断言できない自分が歯がゆい。(直) ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
![]() |
シニアのための市民ネットワーク仙台 仙台市青葉区一番町2ー5ー12 一番町中央ビル8階 Copyright(C) 1996-2000, Sendai Citizens' Network for Seniors E-mail:info@sendai-senior.org |
![]() |
![]() |