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食事サービス「ぽけっと・はうす」
報告書「日本型シニアセンター'98」(14)食事サービス「ぽけっと・はうす」
●高齢世帯向けに昼食の弁当宅配サービスに取り組んでいる。仙台市太白区中心に週2回、年間4596食(数字は特に断らない限り平成9年度実績)を調理、配達した。
●活動拠点の家賃助成を含む仙台市の先導的ボランティア等助成事業の適用を受けて平成8年度にスタートした。
平成9年の助成額は2,229,000円。助成金は前期、後期に分けて振り込まれる。前期は家賃助成全額と諸経費助成額の8割、後期は残りに2割が振り込まれる形になっている。後期は3月31日付の実績報告書提出後、翌年度4月から5月にかけて振り込まれる。
平成8年度にスタートした当時は、前期分として家賃が8割しか振り込まれず、運営に苦労した。担当課と交渉した結果、9年度からは家賃全額が前期分として振り込まれるようになった。
年間の回数、食数(10食きざみで助成金が変わる)は年度初めの申請通り。事情変更があって食数や回数が増えても金額は増えない。食数等が減少した分は後期で差し引かれる。
●ボランティアの数
調理担当 48人(全員が女性)
カーボランティア11人(女性2人)
●1日あたり約90食(利用者分80食、調理ボランティア分10食)をつくる。
●8つのコースに分けて配達する。1回7人、最低でも6人のカーボランティアが必要。車による配達が6コース、徒歩による配達が2コースある。
●ボランティアの活動は月1回から4回まで。平均すると3回か。週2日の宅配だが、前日、会議記録等の準備その他を含めて年間270日から280日は稼働している。
●前日の準備
チーフ、サブチーフの2人(午後10時から午後3時)。配達コースの決定、カーボランティアが急に休む場合の連絡など事務関係と買い物を分担して行う。
前日ボランティア2人(午後1時ー午後3時)が消毒専門を担当する。
4人で翌日のための下準備をする。
●事務作業が膨大。利用者ごとにカードを作成しており、翌日の利用希望に合わせてカードを整理する作業が必ず必要。利用者との間を結ぶ「ぽけっと通信」の発行も重要な仕事
●食材の購入は、できるだけ地元の生鮮食品店(魚1、野菜2、肉1、豆腐1)を利用する。規模の小さな店が多いので、注文は1週間前にしなければならない。値段の点でもスーパーなどを利用すれば安いが、食事サービス活動を地域に根差した形で進めるために、地元商店とのコミュニケーションを大事にしたい。そのコミュニケーションがうまくいくことによって、食事サービス活動に対する理解も、少しずつ広がっていく。
●当日ボランティア8人(場合によって6、7人でこなすこともある)
午前9時から午後2時まで
午前9時 朝礼
午前9時10分 調理開始
午前10時 調理完了、詰め込み作業
午前11時 配達開始
●交通費実費支給
●弁当1食500円を利用者に払ってもらう。これは仙台市の要項に1食500円までを食材費として受け取るという項目があり、仙台市内の5グループで統一している。
●NPO法人化との関係では、食事サービスが仕事づくりなのか、高齢者の栄養、食生活、暮らし全般にわたって、食事サービス活動を通して社会に発言していく活動なのかを、十分に吟味する必要がある。
仮に仕事であるとするなら、食材は安いスーパーで買えばいい。コスト優先の考え方を徹底すればいい。だが、単なる仕事ではなく、社会のために重要な活動であるという、使命感があるからこそーボランティアであるからこそ、この活動に参加するという動機も存在する。
また、ボランティアで活動している地元の市民活動だと、思うからこそ、1匹35円のイワシを3枚に下ろして骨抜きまでしてくれる関係が成立している。こうした現状を、NPO法人化の論議がどのようにして受け止めることができるのだろうか。
●カーボランティアに調理ボランティアが同乗して配達する方法をとってきた。主な理由は2つ。@カーボランティアが男性の場合、利用者に声がけしながら渡すことが苦手な場合や車の運転だけ、といった条件での参加があるA調理した人間が世間話をするなど、利用者と触れ合うことで、配達に参加するボランティアも、その意義を確認できる。
●カーボランティアが1人で配達するコースを既に設定している。カーボランティアの意識をより積極的な方向に変えることが狙い。調理ボランティアの人員に余裕があるときに、同乗するような仕組みを模索している。
●企業の社会貢献の受け入れの意味もあり、企業ボランティアの配達への参加を受け入れてきたが、種々の問題が生じ、3月末で1社を断ることになった。いつも悩んだ末の選択になっている。
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